ジャワ紀行2


インドネシアに到着後、いきなりそのアグレッシブな運転に度肝を抜かれたが、他にもあちらにはびっくりするような独自の交通ルールが存在しているのであった。それは高速道路を走っているときのこと。なんせ車が多いので、時間帯によってはいたるところで渋滞している。旅の二日目、運悪くその渋滞にハマッてしまった。全然動かない。その際に、運転手がとった行動とは。

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なんと、高速道路を逆走。いきなり路肩に出たかと思うとおもむろにUターンする車。思わず「えーっ!」と絶叫してしまう。まさかの選択だった。いやいや、たしかに前は渋滞しとるけども、そんなんありなんかいな。そう思っていると、高速の脇に何やら人が集まっている。恐らく地元住民なのだろう。しきりに「ここから外へ出ろ」という仕草をしている。

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その人たちの指示に従って脇道へそれると、どうやらそこが抜け道になっているっぽい。途中で高速道路を勝手に降りていいのかは知らないが、これにより渋滞を回避できた。なんて親切な人たちなんだろう。さらに先へ進むと、分かれ道ごとに人が立っていて「こっちだ、こっちへ行け」というように指示してくれる。どこまで心優しいんだ、この国の人たちは。

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しかしよくよく見ていると、運転手は度々、窓を少し開けてその人たちに何かを渡している。それはどうやら小銭のようだった。後で知ったのだが、これは案内料を支払っていたらしい。なんだかよくわからないが、渋滞などがあると、こうして抜け道の案内をかって出る人がいて、そのお礼にいくばくかのお金を支払うシステムになっているようなのだ。

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この光景は、その後何度も目にすることになる。ちなみに写真は、人をひきそうになっているシーンではない。この人は、大渋滞している道の真ん中に立って、交通整理をしている真っ最中なのだ。そんで行き交う車から小銭を稼いでいる。まったくなんの権限もないのに。しかしこれがなんとも手際がいい。「その車、はい、こっち! そっちの車、あっち!」とテキパキさばいてくれる。この人のおかげで車の流れはそれなりにスムーズになっているのだった。なんかこの、ハチャメチャなんだけどうまく回ってる感じがたまらんなー、と思ったのだった。

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つづく。







<連載>
『A・S・O・M』がアップされました。

プロフィール

穴澤 賢 (あなざわまさる)

1971年大阪生まれ。
さまざまな職業を経て、なりゆきでフリーランスのライターになる。犬と猫と音楽と酒が好き。釣り人。株式会社デロリアンズ代表。
mail:anazawa_masaru[at]yahoo.co.jp([at]→@)

大吉(だいきち)

2011年(8/17)茨城生まれ。
里親募集サイトからもらわれる。何がまざっているかわからないくらいの雑種犬。左右の耳の立ち方が違うのが特徴。若干ビビリ。

福助(ふくすけ)

2014年(1/11)生まれ(推定)。 センターから保護団体を経て我が家へ。収容される前の経歴は不明。本棚から器用に本(ハードカバー)を抜き出して粉砕するのが趣味。

ねこ 2017年 Vol.103

「犬飼いから見たねこの不思議」連載中

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(コメント) マドの飼い主、片野ゆかさんの本。ためになりました。

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(コメント) 馳星周さん初の犬小説。僭越ながら帯コメントを書かせていただきました。

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(コメント) この内容でこの価格で出すところがスゴイ!

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